ポリリズムとは

拍子の違うリズムが合わさって出来た複合拍子の事です。
例として、3拍子と4拍子の場合、最小公倍数(3×4)の12拍子で一巡するリズムになります。

右手をハングフロップ(4拍子)、左手をフリップフロップ(3拍子)をします。
右手のハングフロップは3回、左手のフリップフロップは4回でループします。
アタック音がズレていき、また始まりへ戻ります。

簡単な図で表すと以下の様になります。

34pori

★POINT
左右どちらかの音につられない様、意識してシェイクしましょう。

このリズムは、始めは難しいです。習得のコツとしてはリズムを口ずさめるくらい覚えると上手く行くと思います。

 

フリップフロップ中に振り玉を小指側で掴む技です。
フリップフロップとハングシェイクを合わせたテクニックです。
別名:ハング、下キャッチ等

hang1

①②③フリップフロップの親指側でアタックし、小指側へ移っていきます。
④⑤…小指側にて、振り玉が軸玉へ当たると同時に掴みます。最初は掴むのがな
   かなか難しいです。コツは、振り玉を掴みにいくのでは無くて、引きなが
   らアタックのタイミングに合わせて掴みます。
⑥⑦…ハングシェイクして手を開きフリップフロップの動作へ戻ります。
※①〜⑦繰り返し

hang2

人差し指と中指の間で押さえている紐を緩め、軸玉を親指側へ少しずらせる様になると掴みやすくなります。

★POINT
振り玉を掴みましたら、ハングシェイクを入れてシェイク音が途切れない様に連続してやってみましょう。

ハングフリップは、四拍子のリズムになります。
カシャシャ・カシャシャ・シャッと聞こえればOKです!
このリズムは、大抵のテンポの良い曲に合わす事が出来るので、好きな曲を流しながら演奏するのも楽しいですよ♪

 

furifuro1

玉と玉をぶつける技になります。
アサラトをこれから上達していく為には、欠かせない重要な技になります。
略称:フリフロ

furifuro2

①……ハングシェイクをしている状態から、手を開いてチョップの形にします。
②③…ハングシェイクのように軸玉をシェイクさせます。
④……紐が親指の外側から来て、振り玉が軸玉に当たります。はじめは親指を人
   差し指の付け根に添わしてあげると良いです。
⑤⑥…ハングシェイクのように軸玉をシェイクさせます。
⑦……紐が小指の付け根を通って、振り玉が軸玉に当たります。
※②〜⑦繰り返し 玉と玉がぶつかる事をアタックと言います。

★POINT!
玉をぶつけようと意識して手首を捻る方が多いのですが、フリップフロップを習得するためには、もっともNGな動作になります。手首は固定してハングシェイクのように軸玉をしっかりシャカシャカ鳴らしましょう。

フリップフロップのリズムは3拍子になります。
※正確に言うと6/8拍子(通称ハチロク)のリズムになります。
シェイク音3回につきアタック音が1回鳴ります。カッシャシャ・カッシャシャ…と聞こえればバッチリです。両手で練習してみましょう!

furifuro3

どうしてもフリップフロップのシェイクが乱れてしまうよ!
という方は、片方をハングシェイクにしてやってみましょう。シェイクを合わして行えばきっと出来ますよ!

 

ここからは演奏のテクニックに入っていきます。


ハングシェイク

furi1

基本の振り方になります。アサラトを掴んだ状態で、腕と手がしっかりと地面と垂直になる様に構えます。肘を支点とし、壁をノックする様に縦に振ります。

POINT
★手首はフラフラせず固める事
★肩の力を抜いてリラックスして振る事


オープンシェイク

furi2

ハングシェイクの状態から、人差し指と中指を立てて開きます。シェイク音が、明るい高い音に変わります。
※ハングシェイクとオープンシェイクを交互におこない違いを比べてみましょう。


クリックシェイク

furi3

シェイクと同時に軸玉を揺らして、振り玉にコツコツと当てるテクニックです。人差し指と中指を立てます。オープンシェイク程ではありません。人差し指と中指の間を開きます。軸玉がシェイクに合わせて揺れ、振り玉へ当たります。

 

持ち方1
右手の場合です。手をピースの形にして、人差し指と中指の間で紐を挟みます。

持ち方2
手を開いてブランデーグラスを持つようにします。地面へ垂れている玉を、小指の付け根の方から回してきます。

持ち方32つの玉を掴みます。完了!!
同様に反対の手も持ってみましょう。

人差し指と中指で紐を挟んでいる方の玉を軸玉、地面へ垂れてしまう方の玉を振り玉と言います。
左写真:①軸玉 ②振り玉




●〜紐の長さを調節しよう!〜●

持ち方4紐の結び目をほどいて調節します。
アサラトを掴んだときに指と紐の間に指が2本入
る程度がちょうど良いです。

 

でもどれを買う?
ここでは、今までに自分が試したアサラト・パチカを紹介していきます。
これから買う人や上質なアサラトを探してる人の参考になれば幸いです。

アサラトを買うにあたり、用途や材質で大きく3つに分けられます。
1)オンコバスピノサの実で出来た正真正銘のアサラト
2)パチカと言われるプラスチック製のアサラト
 (例外として木で出来たウッドパチカなるものもあり)
3)夜間や室内での練習に特化したマナーモードアサラト
以上に分類されます。それでは紹介していきます。


*●〜○* アサラト *○〜●*

オリジナルのアサラト
輸入されたままの状態で売られているものです。形は不揃いで、ヒビが入っていたり、独特な香りを発するものもあります。でもたまに上質な実もあったりします。
値段は、1つ600円〜1,200円程度です。
自分が最初に手にしたアサラトは、楽器屋で見つけた1つ1,000円のものです。
アサラトを始めてみようと思う人にはちょうど良いと思います。
このタイプはネットで買うより、実際にお店へ行って触ってみて気に入ったのをチョイスした方が良いと思います。ハズレは実の香りが本当にすごいです!ニオイの消し方知ってる人がいたらぜひ教えて欲しいくらい…強烈で全く取れない。アサラト特価

カスタムアサラト
実の大きさや形を揃え、重さの調節をした、より演奏に特化したアサラトです。
オイルコーティングされていて強度があがっています。
オリジナルのアサラトと全然質が違います。音も手になじむ感じも比べ物にならないです。
以下カスタムの紹介〜♪

ASIAZACCAセミカスタムアサラト
kau1ASIAZACCAにて売られています。値段はセットで4,000円(1つあたり2,000円)です。
実のひとつひとつのクオリティは申し分なし、ただ若干不揃いでした。シェイク音はすごく良かったです。中身はワイルルの他に小豆や見た事の無い小さな種が入っていました。5ミリのザイル紐に交換されていて、堅過ぎずいい感じです。

コイズミカスタムアサラト
kau2民族楽器コイズミにて売られています。値段はセットで3,000円(1つあたり1,500円)です。
写真は割れてしまったものなので、テープで補強してあります。
毎日平均2〜3時間は振って10ヶ月程度も保ちました。個人差はありますが、強度は十分だと思います。
実は上質で形も整っており、他のカスタムより厚みがありました。中身は全てワイルルでした。BB弾とワイルルのミックスでした。
紐は綿ロープで、実寸7ミリ程です。ザイル紐よりちょっと太めで柔らかいです。紐の長さが少し短かかったので、あまり調節出来ません。(自分は手が小さい方なので、振ってるうちに丁度良くなりました。)

daitieカスタムアサラト
kau3daitieにて売られています。値段はセットで4,600円(1つあたり2,300円)です。
触った感じかなり滑らかです。ほとんど球体でパチカかと思えるくらいバランスが取れていました。
中身はワイルルと小豆のmixでした。5ミリのザイル紐で堅過ぎずちょうど良いです。
1日平均、約2時間の使用で半年程度持ちました。(※投げをやり出した時期のメインアサラトなので、落下ダメージを考慮すると十分な耐久性があると思います。)

*●〜○* パチカ *○〜●*

パチカ
kau4
プラスチック製のアサラトです。雑貨屋や楽器屋、おもちゃ屋さん等で売られています。
値段は、セットで基本1,000円です。パチカ連盟なる団体があります。
カラーやラメ入りなど種類が豊富で見た目にも面白いです。
プラスチック同士が当たるので、音が高いです。シェイク音も高い音が鳴ります。 中身は小石です。
玉のサイズは5cmです。サイズが一定なので、安定したプレイが出来ます。

ヘンプパチカ
kau5
麻繊維を30%混ぜたエコロジーなプラスチックで出来ています。とても環境に優しいパチカです。※2014現在麻繊維は50%に変更されました。
値段はセットで2,000円です。(1つあたり1,000円)
手頃な価格と、確かなクオリティで、初めてやる人にこちらもオススメだと思います。
吉田ケンゴの世界に詳しく載っています。パチカの開発者でもあるそうです。
玉のサイズは5cmで、普通のパチカよりもアタック音はきつくないです。シェイク音も同様に滑らかになっています。中身は小石が入っています。
紐は、普通の綿紐で、幅が4.5ミリ程でした。振っていて少し紐が細いと感じました。

*●〜○* マナーモード *○〜●*

コルクアサラト(シェイク音付き)
kau6
値段はセットで4,000円です。(1つあたり2,000円)
マナーモードですが、 アタック音が低音で良く聞き取れます。クリックロールもばっちりです。
シェイク音も付いているのでリズムキープの練習も出来ます。
ただ非常に重い!自分は、すごく重く感じました。落としても割れる心配は無いので、投げの練習にも良いのですが、いざアサラトでやろうとすると少し感覚が違いました。
重い分、落とすと下の階に響きます。クッション等を敷けば大丈夫でしょう。

旧パピラト
kau7
プラスチック球を毛糸で包み編みにしたアサラトです。値段はセットで3,500円です。
初期に売り出されたパピラトで玉サイズが約4.3ミリと少し小ぶりです。
毛糸なので滑りそうと思いましたが、しっかりキャッチ出来ます。シェイク音もあり、軽めの音がしますやや高音です。中身はお米が入っていました。
重さは、アサラトと比べ少し軽いです。投げの練習に向いています。落としても割れないし、落としたときに下に響かない。
自分は夜家で振る時に、リズム練はコルク、投げ&スキル練はパピラトと使い分けてます。

パピラト
kau8
麻ひもで編まれています。セットで3,600円です。コチラ(鴨印振族)で注文されると配色のオーダーメイドが出来ます。
玉サイズ約4.8ミリ、重さもましてより本物のアサラトに近い振り心地です。中身はお米でした。
アサラティストなら夜練用に1組は絶対手に入れた方が良い品です。

コルクアサラト(アトリエマル)
kau9
L’ATELIER DE ○ 制作のコルクアサラトです。玉サイズがS(47mm )、M(50mm)、L(53mm)の3種類あります。値段はセットでS 2800円、M 3200円、L 4200円也。
こちらのコルクアサラトは重くありません!本物のアサラトに非常に近い重さです。シェイク音もあります。上記のコルクアサラトよりしっかりしたシェイク音です。詳しくは分かりませんが、内部をくり抜いて粒を入れているからだと考えます。一度半分に切断してる様でよく見ると接合した跡が分かります。
肌触りがとても良いです。赤ちゃんの肌みたいな、なんとも心地良いすべすべ触感です。とても使い易いです。
コルクアサラト50mm/2本 (シェイク音あり)


まとめ

アサラトは、やはりカスタムに限ります。値段は高いですが、耐久性と音の良さが理由です。
私は、ザイルより太めで柔らかい綿ロープが好きなのでコイズミカスタムが一番しっくり来ました。
カスタムの中でも少しリーズナブルである点も良いです。

パチカはアタック音が高音で耳に響きます。自分は苦手でした。その分、遠くまで聞こえ音も大きいのでライブ向けだとは思います。ヘンプパチカはアサラトとパチカの良いとこ取りな感じでオススメです!
自分にはやや玉のサイズが大きかったのでメインにはなりませんでした。

マナーモードはパピラトがいいです!見た目が可愛いし気軽に投げ練習が出来ます。
※アトリエマルのコルクがかなり良くて浮気中 (2013/06/02 現在)

紹介した様に、アサラトには多くの種類があります。音の好きずきや振り心地は人それぞれです。
カスタムやヘンプパチカをより自分好みに改良する人も居ます。
あなたのベストなアサラト、パチカを探してみてください!!

新たなアサラトをゲットしたら随時レビュー追加してきます。
初記 2012/10/11
追記 2013/04/13 NEWパピラトレビュー&いくつか文章校正
追記 2013/06/02 コルクアサラト(アトリエマル)レビュー
2014/05/01 サイト移転・文章校正

 

アサラトとは1

セネガルやマリなどの西アフリカ発祥の民族楽器。木の実を紐で繋いだシンプルな形状で、マラカスとカスタネットを合わせた様な音を奏でる。現地では子供のおもちゃとして使われていた。日本でいうところのデンデン太鼓のような存在である。

西アフリカからアラビア半島にかけて分布するイイギリ科の木『オンコバスピノサ』。その実が材料である。
実の中には、ワイルーロと呼ばれるマメ科の植物の種が入っている。ワイルーロは、幸運のお守りとして民芸品等にもよく使われている。小豆よりも一回り小さく、赤と黒の奇抜な色合いが特徴の種である。

アサラトとは2

アサラトとは3

現在では、アサラトを模して作られたプラスチック製のパチカなどがある。
他にもコルクやヘンプなど多様な素材で作られている。新たな奏法・リズムが常にどこかで開発されている。
いつでもどこでも誰とでも楽しめる面白い楽器である。

 
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